低電圧バススイッチが使用されている場所

低電圧バススイッチは、3.3Vや2.5Vなどの比較的低い電圧の信号ラインと接続されている、バスラインに挿入して使用するICです。通常の回路において、信号を意図的に切り離す必要が無い場合、バススイッチを使用する必要はありません。しかし、省電力を目的としてサスペンドモードに突入する可能性のある場合や、コネクタを介して接続されるインターフェースなどは、一時的には電気的に切り離される可能性があります。この場合、接続を持っていた信号ラインは開放状態となり、伝送路に反射などの悪影響を及ぼしかねない状態となってしまいます。低電圧バススイッチにはこれを回避する役割があり、接続状態を物理的に解除する前に、バス制御により電気的な接続を解除することで、発生する可能性のある不具合を防ぐことができます。

ビデオインターフェースでのバススイッチの使用

低電圧バススイッチが使用される場所として、ビデオインターフェースがあります。ビデオインターフェースは、従来のVGAアナログ信号ラインのほか、LCDのデジタルデータも該当します。これらの信号ラインには色を表す複数のデータが接続されているほか、コンピュータが省電力モードに入った際には信号出力をオフする必要があります。このため、メインボードの出力端にバススイッチを実装し、コネクタを経由して各インターフェースへと接続されます。LCDデータラインではデジタル信号用のバススイッチを使用し、VGA信号ラインにはアナログ信号用のバススイッチを挿入します。LCDデータラインについては、数本ずつまとめてグランド信号パターンでシールドしますが、VGA信号については1本ずつシールドします。

外部メモリインターフェースには必須

低電圧バススイッチは、外部メモリインターフェースでも使用されます。外部メモリは拡張スロットにより供給されますが、拡張スロットには常にメモリが挿入されているとは限りません。また、挿入されていたとしても、省電力化のため一時的に電源供給を遮断する必要性も生じます。このため、メモリインターフェースと拡張スロット間にバススイッチを挿入し、データバスほかメモリ制御信号等も含めて制御を行います。アウトプットイネーブル信号には、ソフト的に制御するGPIO信号を使用し、フレキシブルにオンとオフを制御するほか、機構的に着脱を認識するための信号を設けることで、自動的にバススイッチを制御する機能を搭載することもあります。着脱を認識する信号は、メモリの挿入時にいち早く電源を供給するために必要となります。