低電圧バススイッチとアナログスイッチの違い

低電圧バススイッチは2V~7Vなどの低電圧で機能するバススイッチです。バスとはデジタル回路のデータラインなどのように、複数のデータをやり取りするラインの事を意味しています。例えば、D0~D10などのようにデータ1からデータ10までのデータラインを総称してバスラインと呼びます。メモリーへのデータの読み出しや書き込みなどでバスラインが利用されるのが特徴です。バスラインのオンオフは同時にオンもしくはオフを行う事が必要不可欠で、低電圧で動作するバススイッチは同時にオンオフを切り替える事が出来るようになっています。これに対してアナログスイッチの場合は、各スイッチのオンオフが個別になっているのが特徴です。制御端子が個別になっているため、バスラインで利用する場合にはそれぞれの制御端子をショートしておく必要があります。

データシートを使えばICの使い方を学ぶ事が可能です

低電圧バススイッチには同時にオンオフを切り替えるためのコントロール端子と入出力端子、電源およびアース端子などが設けられています。さらに、各スイッチには抵抗が内蔵してあるので、レベルシフトとしての利用も出来るなどの特徴も備わっています。尚、IC内部の等価回路は回路設計を行う中で参考になる情報です。等価回路とはIC内部の電子回路構成を見る事が出来るもので、データーシートの中で記載が行われています。各スイッチはOEと呼ぶ端子に入力される信号でコントロールが行われるのが特徴です。OEはOUTPUT ENABLEの略語で、OE端子に入力が行われる信号がHレベルとLレベルのいずれかで、バススイッチのオンオフを切り替える仕組みです。データシートの中にはこうした情報も掲載してあるので使い方を学ぶ時にも便利です。

オン状態を維持させる事も可能です

アナログスイッチは1つのスイッチに対してコントロール用の端子が独立しています。例えば、4066タイプのアナログスイッチは1つのパッケージに4回路分のアナログスイッチが内蔵してあり、それぞれのコントロール端子が独立してあります。コントロール端子が独立しているので、個別にオンオフ制御が出来るわけです。「SN74CB3T3245」などの低電圧バススイッチの場合、コントロール端子は1つで、同時に各スイッチをオンオフする事になります。しかも、抵抗が内蔵してあるので、スイッチをオン状態に保持しておけば、レベルシフト回路として利用する事も可能ですし、通常はスイッチをオン状態でレベルシフトとして利用し、保護回路などからの信号を使って緊急時にオフ状態に切り替える使い方も出来ます。