低電圧バススイッチを使うメリット

デジタル回路のインターフェース内の電源電圧は従来であれば5Vや3.3Vなどが主流でしたが、最近は1.5Vや2.3Vなどのような低電圧電源でインターフェースが作られており、データの通信における電源電圧が低くなっているなどの特徴を持ちます。低電圧バススイッチはこうしたインターフェースの中で利用するスイッチ回路で、フラッシュメモリやROMなどのデータの読み出しや書き込み、アドレスラインなどに利用する事が出来るようになります。従来バスラインに使っていたアナログスイッチは、それぞれのバスラインに対して1つずつの電子回路を利用する事が必要で、データバスラインなどにアナログスイッチを使うとなると、バスラインの数だけアナログスイッチが必要になります。さらに、アナログスイッチはそれぞれのコントロールラインが独立しているので、コントロールラインをまとめる必要がありました。

出力イネーブルの設定でスイッチを同時にオン状態に出来ます

アナログスイッチを使ってバスラインのオン・オフを行う場合、バスラインが20本あればアナログスイッチの回路数も20回路必要になります。4066などのアナログスイッチの場合は1つのパッケージに4回路分のアナログスイッチが内蔵してあるので、20回路のバスラインを制御する場合には5個のアナログスイッチが必要になります。さらに、アナログスイッチのコントロールはそれぞれが独立しているので、コントロールラインすべてをアートワーク上でショートしておく必要があるわけです。アナログスイッチの数が5個必要である事に加えてコントロールラインのショートが必要になる事からも、部品点数が多くなる、アートワークの引き回しなども考慮する必要があります。その点、低電圧バススイッチは1つのパッケージに10個などのスイッチが内蔵してありますし、イネーブルの制御でまとめてスイッチのオン・オフを切り替える事が出来ます。

イネーブルを固定しておけば常にスイッチをオン状態に出来ます

低電圧バススイッチのイネーブルはスイッチのオン・オフを切り替えるための制御信号入力端子です。イネーブルはLOWアクティブになっている場合にはアースに設置する事で常にスイッチはオン状態となり、イネーブルがHIGHアクティブタイプなら電源ラインに接続しておけばスイッチは常にオン状態を維持します。尚、低電圧バススイッチは単にスイッチが内蔵してあるだけではなく、バッファーとしての抵抗を内蔵しています。異なる電源電圧のインターフェース同士をバスラインで接続する時には、レベルシフトを行う必要があります。レベルシフトはインターフェースに合う電源電圧に変換するための電子回路で、バススイッチ内部にあるバッファーを利用する事でレベルシフトとしても利用が出来る、別途バッファー回路などを構成する事なく電子回路を作る事が出来るメリットもあります。