様々な場面で活躍する低電圧バススイッチの紹介

低電圧バススイッチは内部にFETスイッチを内蔵しているICです。FETはドレイン、ゲート、ソースの3つに電極を持つ半導体で、ゲートに入力した信号レベルに応じてオンとオフ機能を持たせ、スイッチとしての機能を作り出す事が出来ます。通常、ドレインから入力した信号はゲートにHIGHレベルの信号、もしくはLOWレベルの信号を与える事でソース側に信号が流れる仕組みになります。複数の信号線を同時にオンとオフの切り替えを行う時など、バススイッチを使えば1つのコントロールだけで複数の信号を遮断もしくはスルーさせる電子回路を構成する事が出来ます。ちなみに、「SN74CB3T3384」は10ビットのバススイッチで、5グループのスイッチ構成が2回路分内蔵してあります。それぞれのグループ内でのスイッチ制御はOE端子に入力が行われる信号で切り替えが可能です。

5ラインをまとめてオン・オフが出来ます

「SN74CB3T3384」は低電圧バススイッチICの一つです。このICの最大の特徴は2つのコントロール端子を持つ事で、内部には10個のアナログスイッチが内蔵してあり、2つのグループに分ける事が出来る点です。10本のバスラインに使用する時にはOE端子(アウトプットイネーブル)をショート状態として、コントロール信号を与えれば、10個のアナログスイッチは同時にオンもしくはオフ状態に出来ます。さらに、5本ずつのアナログスイッチとして利用する時には、OE端子を個別に制御信号を与えれば、5個ずつのアナログスイッチとして利用が出来るので、インターフェース間のやり取りの中で、同時に5回路を制御したい時にも便利です。例えば、DATA、CLK、LATCHなどのデータラインを同時にオン・オフしたい時には3回路だけを利用する事で同じタイミングでオン・オフの切り替えが可能になります。

保護回路との連携でトラブルを最小限に抑える事も可能

低電圧バススイッチは、3.3Vなどの低い電圧の電子回路内で利用する事が出来るスイッチです。10回路などのスイッチを内蔵しており、同時にスイッチのオン・オフが出来る事からも、様々な利用用途があります。スイッチは一般的に信号を遮断する、通過させるなどの切り替えで使う回路ですが、低電圧バススイッチは通常はオン状態で利用を行う、他の回路で生じたトラブル時などにスイッチをオフ状態にして、トラブルを最小限に抑えるなどの使い方も出来ます。他の回路で生じたトラブルは電子回路全体に影響を与えてしまう事もありますが、重要なバスラインなどにバススイッチを使っておけば、保護回路からの信号入力で、一斉にバスラインをオフ状態にする事が出来るので、メモリーなどへの影響を与えない回路を構成する事も可能です。